10分間で読める 太宰治短編集
10分間で読める 太宰治短編集 / 感想・レビュー
ベイマックス
図書館本。10分で読み切れない作品が多いし(笑)自分の読む速度が遅いだけか? 明治から昭和初期にかけての作家の作品って、続けて読むとしんどくなるけど、たまに読むと落ち着く。今回の太宰の短編集は、意外だった。太宰のイメージをぶっ壊してくれた。『人間失格』とかとはまったく違う一面。屁理屈こね回しってところは意外でもなんでもないかな。でも、イエスマンになることなく自分で考え・判断するには、屁理屈もこねないとね。
2020/08/28
kanata
平均してという意味か?短編の長さはまちまちで、10分という看板にやや偽りアリ。姉妹の愛情を描いた「葉桜と魔笛」、毛が生えごぼうのフリをするだいこんや、誇り高きネムの苗などの心情吐露が愉快な「失敗園」、恋愛という新語に疑心暗鬼な「チャンス」等、収録作はよい。なかでも「帰去来」と「故郷」は、良くしてくれる中畑氏や北氏への申し訳なさ、病に弱る母への思い、兄へのまごつき加減、妻の支えや幼い娘の無垢さ。周囲の人とのやり取りに、太宰の生活がかなり滲み出て興味深い。痩せ細る親子のために使われたい紙幣の「貨幣」も素敵。
2018/07/21
kama89
題名の通り、10分間で読める短編集。葉桜と魔笛が何だか切なくあたたかくて好きだった。あとは失敗園もクスッと笑えて面白かった。
2020/12/19
呉下の阿蒙
黄金風景/葉桜と魔笛/故郷/饗応夫人
2019/04/10
バナナチョコ
すごく久しぶりに太宰治に触れた。 言葉はいらず感覚で読む本。 今の世は難しいけど、生き様としてこうありたいという自分がいる。 人間臭さがやっぱり好きだ。
2022/07/03
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