ひきこもれ <新装版> ひとりの時間をもつということ (SB新書)
ひきこもれ <新装版> ひとりの時間をもつということ (SB新書) / 感想・レビュー
とろこ
去年の冬、父の死を契機に鬱病が悪化して、精神科の閉鎖病棟に入院。退院してからも、他の持病との関係もあり、自宅療養で、一人、ずっと引きこもっている私。一日中、誰とも口をきかない日も多い。そんな自分が心配になり、手にした本。なるほどなぁ、と感じたところもあるけれど、子どもの自殺や戦争に関することでは、かなり偏った考えが述べられており、私には受け入れられなかった。残念ながら、私の心の救いにはならなかった。
2020/10/01
けぴ
吉本ばななさんの父親の吉本隆明さんの著書。2002年作をリニューアル。印象に残った箇所。「時間をこま切れにされたら人は何ものにもなることができない。分断されない、ひとまとまりの時間をもつことが、どんな職業にも必要。一人で過ごす時間が価値を生み出す」これを心がけて子育てをしたそうです。現在のばななさんを見ると納得!
2022/11/12
花男
もっと早く読めば良かった。同じ気質の方の本を読むと安心する。 ひきこもり気質は一生治らないと思うが、自分なりに社会と関わっていこう。
2022/12/23
テツ
自分自身はわりと社交的な性格をしていると思うけれど、それでも独りになる時間と、その中で自らの内側を整理し大切なものを積み重ねていく経験は大切だと確信している。独りでなければ感じられない諸々って確実に存在していて、きちんと真っ当にそれを手にできたかどうかって、人生の節目節目に影響する気がするな。決して分断されない贅沢な時間の中で自らの内側に確固たるものを創り上げていく。人それぞれ出来上がるものは異なっても、そこに至るために必要なプロセスは変わらない。芳醇な精神を養いながらひきこもれ。
2022/12/26
さっちも
著者がもの書きとして独立したのは40歳を超えてからだという。それまで物作りと関わりながら一方で自分の孤独と不充足にとことん向き合ってひきこもりの要素を育んだ。社会と相入れないいわば欠陥的要素、言い換えれば「偏屈」こそが自分の部分というのが著者の主張。建前が優先される社会において、その人らしさの源「偏屈」こそが独自の生き方を可能にするものであり、社会を多様性という意味で豊かにしてくれる。目先だけで生きたところで何の人生かという、世のひきこもりを代弁する極論の名著 z
2023/03/03
感想・レビューをもっと見る