危ない読書 教養の幅を広げる「悪書」のすすめ (SB新書)
危ない読書 教養の幅を広げる「悪書」のすすめ (SB新書) / 感想・レビュー
ミカママ
いきなりのヒトラーから始まり、独裁者、成功者、過激派、異端者の書いた作品を、鬼才がわかりやすく解説。「こんな本まで出てたのか?」から「これは是非読んでみたい」まで。わたしの苦手な世界史や近代史もサラッとおさらいしてくれる良書。しかし作者の知識は凄いね。もう一冊積んでいるので、そちらも楽しみ。
2022/08/24
KAZOO
佐藤さんのお勧めする「悪書」の数々を紹介してくれています。「悪」とは良い意味も悪い意味もあるのですがここでは前者ということでの紹介です。20冊のかなりくせのある本が掲載されていて読んだ本もあるのですがこれから読みたいと思わせる本もいくつかありました。池田徳真著「プロパガンダ戦史」箕輪厚介著「死ぬこと以外かすり傷」など面白そうです。
2021/10/24
ehirano1
こ、これは猛毒です。というか、読者を確実に狩りに来ています。開幕ヒトラーでライフは半分ほど持ってかれます。そして、間髪入れずにレーニン、毛沢東、金正恩の連続攻撃で確実に瀕死に追い込まれます。中盤から終盤にかけては意外な人も登場したりで全く飽きさせませんがライフは風前の灯火。そして、トリを飾る『地球星人』は息の根を止める一撃として周到に準備されているように感じ、本書の執拗さを感じましたwww。しかし、「悪」を擬似体験とするとはこういうことなのかと身を以て感じた次第です。
2022/04/15
yomineko
今尚スターリン主義を貫く日本共産党って!何故かカラマーゾフの兄弟が悪書認定されている。ホリエモンさんはやはり凄く頭が良いらしく、著者と同じく百科事典読みが好きらしい。実は私も辞書読みだけど彼らと知能の差が出来過ぎていて笑うw黒田寛一さんの読書のしかた、読みたいけど図書館にないから買おうかな。回転寿司テロって実はゲバルトの様なものかもしれないとこの本を読みつつ思った。社会に対する鬱憤を晴らす。だけど弱者相手にやってはいけないのは明白。カラマーゾフの兄弟の一部分を芥川龍之介が勝手に拝借(蜘蛛の糸)に笑えた。
2023/02/10
gtn
池田徳眞「プロパガンダ戦史」を引きながら、日本の政府広報は、国内の同調圧力に訴える手法が多く、かつ、ごく少数の者が恣意的に行っており「アート的」だと説く著者。だが、長引くコロナ禍に、「自粛警察」を行う者自身にも不信が生じ、また、東京五輪も政権浮揚に繋がらなかった。国民は、世論を気にせず実行するリーダーを求めつつある。
2021/09/12
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