日本の妖怪 (図解雑学)
日本の妖怪 (図解雑学) / 感想・レビュー
ほしけも
思った以上に妖怪というものはカオスだ。動物が変化したりモノが変化したり人の怨念で発生したり様々だ。西洋の天使、悪魔のようなスッキリした存在ではない。
2014/03/27
yakinori
現代に生きる我々としては、妖怪というと鬼太郎や妖怪ウォッチのようにキャラクターデザインされた妖怪を思い浮かべるが、もともと民間伝承レベルでは怪異そのものを指したり、理由の分からないことに理由をつけて納得するためのものだったらしい。だからはっきりした造形はなかった。そこに造形やイメージを付け加えたのはメディアの発達だったりする。文化や民俗学の観点からみるとただ不気味だったり怖いだけの妖怪から別の側面が見えてくる。「妖怪のせいなのね」というフレーズも、原初の妖怪の役割からするとあながち間違っていないのかも。
2019/08/08
白義
妖怪学の入門書の中でも秀逸。民俗学、歴史学から見た妖怪に簡単な個々の妖怪の解説、研究の最先端を分かりやすくまとめてて読みやすい。妖怪図鑑は本当に基本的なメンバーだけだけど、解説がすっきり明解なのが高ポイント。広く浅く学べて、そこから深く掘り下げるにも文献案内や研究者紹介があるのがいい感じ
2012/03/26
赤坂ナイン
妖怪、あるいはお化けについて、概念的な事から妖怪の歴史、個々の妖怪・幽霊について、など。初心者向け内容で、だいたい妖怪についてちょこっと調べた事のある人ならああ知ってる知ってる、というエピソードなどもありますが、手元にあって損は無い一冊かと思います。こういった本を読むと、より専門的に調べたくなってくる。妖怪とか民俗学とか。とても読みやすく、オススメオススメ
2013/08/13
チェリーブラボー
妖怪はいいですね。妄想が広がります。さすが小松和彦先生です。民俗学からのアプローチが秀逸。
2009/11/22
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