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洛中洛外

洛中洛外

洛中洛外

作家
安野光雅
出版社
産経新聞出版
発売日
2012-09-19
ISBN
9784819111775
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洛中洛外 / 感想・レビュー

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シナモン

清水寺、哲学の道、銀閣寺…京都の風景に文章を添えて。ぽわぽわっとした絵に癒されたり、行き交う人達の息づかいが聞こえてきそうな絵に胸が踊ったり。いろんな京都の風景を楽しめました。個人的には「南禅寺水路閣」「東寺の終い弘法」「琴引浜の夕日」が特に好みでした。添えられた文章も素っ気ないようですが味わい深いです。安野光雅さんの訃報を聞いたときにちょうど図書館から借りていて手元にあった本。忘れられない一冊になるかな。ご冥福をお祈りいたします。

2021/01/29

とよぽん

平成24年(2012年)第1刷。京都の各地の絵はもちろん味わい深いけれども、私が一番惹かれたのは最初のページにある文章「京都はイギリスである」だった。東京をアメリカだとすると、京都はイギリスだと。京都を描くことによって、文化の大切さを思い知らされているとも。そして、「今の日本は進歩によって失った文化を取り返さねばならぬ時にきている」という言葉に、文明に毒された現代日本を突き付けられた思いがした。

2021/10/23

sofia

平成24年に発行されたものだが、昭和な感じがする絵本。右に絵、左にエッセイ。

2019/11/04

クラムボン

安野光雅の洛中洛外のエリアは京都府全域に及んでいる。彼の幅広い交友関係の中で、司馬遼太郎の話が出てくるが、司馬ファンの私には嬉しい。『街道をゆく』の挿絵を描いて旅にも同行しています。「加茂川上流」では川の名前の話が出てくる。藤原定頼の「朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに/あらはれわたる瀬々の網代木」安野さんは宇治と淀を混同していて、それに対して数学者の森毅さんは「加茂川(鴨川)も鳥羽で桂川と合流し淀川に入る。名前は違うが同じ川であることは変わらない。」しかし歌に詠まれた川の名が、淀川では、これは困ります。

2021/05/17

遠い日

年末年始の忙しさの癒しに、少しずつだいじに読んだ。見慣れた安野さんの絵よりずいぶんこなれた感じの、やさしい絵にほっこりする。左ページに絵、右ページは絵に即したエッセイ。京都の市内も府下の土地も、たくさん。懐かしい。通勤通学に通った界隈、住んでいた下宿の近所、お参りしたお寺・・・。安野さんの文章は、あっさりとしながらも力強く、お年にふさわしい人生と知識の重みを感じさせられる。

2013/01/03

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