逃げない―13人のプロの生き方
逃げない―13人のプロの生き方 / 感想・レビュー
masa
震災の年の7月から産経新聞に掲載した各界を牽引する13人へのインタビューを纏めたもの。著者の親族の殆んどが福島で被災した経験から『彼らの心が折れない理由』と題した記事を被災者へのエールとして13ヶ月にわたって発信し続けた。横綱白鵬と中村勘九郎の「覚悟」、香川真司の「孤高」、渡辺謙の「気概」には特に感情移入した。彼らに共通するのは自分の立場から、仲間が求める責任から、決して「逃げなかった」ということだ。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」が好きな方には楽しめるかも。興味があれば是非。1557
2015/04/08
nonpono
2012年刊行の小松成美が聞き手で対談集。しかし伊集院さんも勘三郎も蜷川さんも空の上。寂しい。さだまさしの映画制作で何十億の借金を背負い、完済し「今は大好きな仲間と、三日に一度ステージに立って、スタジオでレコーディングして、音楽を作っていることの幸せをじわじわ感じます」が良い。地震のとき大相撲の外国人力士が誰も故郷に帰らなかった話は知らなかった。伊集院さんの「悲しみは、これまでに流れた多くの時間が解決してくれた」の説得力。その道の第一人者ゆえに背負うプレッシャーと向き合い方がわかる。今でも色褪せない一冊
2024/04/26
ひろ☆
13人のプロ。13人も挙げているので、一人一人が薄くなってしまう中で、どこに焦点を当てるか。。さだまさし、野口聡一が良かった。
2014/01/30
壱萬参仟縁
人間、窮地に陥ると、逃げるか、開き直るか、自壊するか、の選択肢に思える。なぜか、さだまさし氏の生き方に共感できる。理由は、「♪私は樹を植える いつか森をつくる♪」の歌詞を知ってから来ている。97頁~で45歳までは生きてみようと書かれている。評者もあと数年でもーいーや、というのが実感だが、45歳がまたもや節目になりそうだ。彼の父は借金生活など食べて行くのがやっとという家庭に育ったようだ(108頁)。彼自身も相当、貧乏に苦しんだからこそ歌でファンに支持されているのだ。渡辺謙氏は狼煙(のろし)からエネチャージ?
2013/03/13
ヨータン
マラソンランナーの藤原新さんについて書いてあるところを読みたかったので、図書館で借りてきました。藤原さんの箇所ももちろんよかったのですが、あまり期待しないで読んだ伊集院静さんの箇所が意外によかったです。
2013/12/16
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