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萱草に寄す (愛蔵版詩集シリーズ)

萱草に寄す (愛蔵版詩集シリーズ)

萱草に寄す (愛蔵版詩集シリーズ)

作家
立原道造
出版社
日本図書センター
発売日
1999-11-25
ISBN
9784820518600
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萱草に寄す (愛蔵版詩集シリーズ) / 感想・レビュー

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なる

300冊目の節目に、いちばん思い入れの強い詩人の処女作を抜粋。忘れられるわけがない。大学の入学手続きをした帰り、春の喫茶店で貴方と出逢った。冒頭「はじめてのものに」のリズム感に関心を持ち、続く「またある夜に」にこわれた恋を想い、次第に「晩き日の夕べに」「わかれる昼に」と引き込まれ、「のちのおもひに」で心を奪われた。さらに「夏花の歌」の二編で追い打ちをかけられ、この人の詩を追って行こう、と思ってしまったのだ。かなしいことに詩は死でもあった。僕は俯瞰で見られるほどの強さをその頃は持ち合わせていなかった。

2020/07/17

bobk

詩に解釈なんて必要ありません。ただ読んで、心の中で反芻して、想像するだけ。音楽に似てますね、立原さんの詩は。とても心地いいです。大好きです。

芳樹

ひとつひとつの詩が優しく寂しく感じる。 時に甘い言葉を書きながらも、何処か仄暗さを感じさせるのは彼の短すぎる生涯からだろうか。 短い一生の中で恋をし、師を愛し、そしてそのどちらよりも先に死に逝く事の辛さを思うと一層、彼の詩の数々が愛しく切ない。 突然の死では無く、日々、刻一刻と死に近づいているのが解る毎日を懸命に生き、恋人との将来を見つめ、同時に別れも心にはあったであろうと考えると作品の全てが彼の想いであり、悲しみであり、生きた証に感じられる。

2018/11/03

カトウ

立花隆さんが、「衝撃を受けた」と紹介されていたので、手に取ってみました。自分の感性のなさを、再認識しながらも、「朝に」と「夢みたものは…」がお気に入りでした。

2020/03/20

Ban Harry

しるべもなくて来た道に 道のほとりに なにをならって 私らは立ち尽くすのだろう

2021/02/03

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