吉行淳之介: 焔の中/私の文学放浪 (シリーズ・人間図書館)
吉行淳之介: 焔の中/私の文学放浪 (シリーズ・人間図書館) / 感想・レビュー
がんもどき
図書館本。 「焔の中」:きっと自分は戦争で死ぬだろうという予感を抱えながら太平洋戦争末期を生きる様子が描かれる。真一がいないと諦観しながらそれでも生きていくのはつらそうだ。 「私の文学放浪」:戦争で死ぬはずが死ななくてその後生きていく様子が描かれている。生きていることがおまけみたいになってある意味刹那的に生きているといっていいのか。小説家にはなれないと感じながらそれでも小説家ぐらいしか道を選べない当時の吉行淳之介の様子が分かったように感じた。
2020/04/13
がんもどき
図書館本。 戦前戦中の作家はどこかであの戦争のことを書いているべきだと思っているが、この本で焔の中を読むことができたのはとても良かった。吉行淳之介のニヒリズムと性への執着の原点を見た思いがした。
2018/04/25
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