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蒼馬を見たり (愛蔵版詩集シリーズ)

蒼馬を見たり (愛蔵版詩集シリーズ)

蒼馬を見たり (愛蔵版詩集シリーズ)

作家
林芙美子
出版社
日本図書センター
発売日
2002-11-25
ISBN
9784820595595
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蒼馬を見たり (愛蔵版詩集シリーズ) / 感想・レビュー

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駄目男

昔『放浪記』より先に『浮雲』を読んだ私は終盤に出て来るこの詩に痛く感動したものだった。懐かしき君よ。今は凋(しぼ)み果てたれど、かつては瑠璃の色、いと鮮やかなりしこの花、ありし日の君と過ごせし、楽しき思い出に似て、私の心に告げるよ。芙美子の才能は、あの放浪と貧困の中にあって、どのように養われてきたのか、殆ど、天賦の才があったというしかない。しかし『蒼馬を見たり』とは、また上手いタイトルを付けたものだ。今回、復刻版を手に入れたので読んでみた。初版は昭和四年六月十五日、貧しさならではの芙美子の詩だ。

2019/02/10

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