椿鬼 (1) (ぶんか社コミックス)
椿鬼 (1) (ぶんか社コミックス) / 感想・レビュー
yakinori
山里というと大概、のどかで美しい自然にかこまれているというイメージをいだくと思うが、押切蓮介の描くそれは陰湿で呪われた救いのない地獄でしかなかった。その地獄でひとり戦い続ける椿鬼が対照的にひどく美しい。
2014/10/20
オルガ
ハイスコアガールからこちらにも手を出してみたけど、なるほど元々ホラーの人だったのね。化け物を出産するとこは軽くトラウマ。お気に入りというか印象に残ったのは「ひかりの森」最後まで父親のことを嫌ったままなんて後味が悪すぎる
2013/09/23
三柴ゆよし
マタギの少女椿鬼の目を通して山と人との凄惨な関係を描く。テーマ自体は珍しくもなんともないが、グロテスクな描写とそれに反比例するヒロインの可愛らしさ(と太もも)でグイグイ読ませる。ジャンルとしてはアクションホラーなんだろうけど、細部にはむしろギャグが宿る。「アレのやりすぎで腰をいためちまったばかりにな」、「ワシらのド外道っぷりを見せつけてやろう」、「ゲヒャホーッ」、「ぱぴぷぺぽ~」などもはや狙ってるとしか思えないレベル。日野日出志とか犬木加奈子に近いものを感じる。
2011/02/20
貴登
押切さんの中でも特に好きな作品。ホラーMの短編分をまとめたもの。山の神や自然とおろかな人間との関係を中心に描いている。中でも最後の「ひかりの森」は残酷な童話みたいな話で、救いがない・・・。押切さんの世界観に浸りたい方におすすめ。台詞回しや独特の閉塞間などがある。あと椿鬼めっちゃかわいい。やばい。押切キャラの中でもトップクラス。ヤバイ。化け物を出産したり四肢切断は当たり前なのでグロ注意。
2014/01/06
dok_kow
お山を守る少女、椿鬼のおはなし。山とか村とか因習とか、そんな感じのじとっとした話が続きます。でもやっぱりホラーにカタルシスはいらない…かな。椿鬼が出てくるとおはなしのバランスが崩れてホラーでなくなってしまう。椿鬼が出てこない「ひかりの森」が一番良かったかな。椿鬼のキャラクターが良い分、そこが少し残念です。今後に期待
2010/05/24
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