ツバキ城築城記
ツバキ城築城記 / 感想・レビュー
りー
“ツバキ城”は伊豆大島にある。施主は大島で造り酒屋を営む、藤森さんの友人。ちなみに、小学生の私が「週刊朝日」で出会った藤森さんは、建築探偵=建築史家だったのだが、今では建築家としても大・大・大好き。どの建物も一度見たら忘れられない物語に満ちている。タンポポハウス(藤森邸)ニラハウス(赤瀬川原平邸)秋野不玖美術館、ねむの木学園・・・この本では、あの不思議な藤森建築がどうやって生まれるのか、依頼が来てから引き渡しまで、スケッチや文章、写真をもとにたどることができる。ウキウキするような秘密を知りたい方は是非。
2020/03/06
picopico
建築と植物の関係性を改めて考えさせられた本。 屋上緑化をした建物で名建築はあるか?という言葉にハッとした。 多くの建築家にとって植物は邪魔者か利用すべき物であり、パートナーとしては考えていないようである。 一方、藤森さんは植物の建築化を目指しているらしい。自然素材のみを活かすのではなく、殺しながら生かす。植物と手をつなぎ、よきパートナーとしていい建物を生み出してると思う。特に太鼓挽きの話を読んで、そのことを強く感じた。
2016/05/06
感想・レビューをもっと見る