ジェフ・ベゾス 果てなき野望
ジェフ・ベゾス 果てなき野望 / 感想・レビュー
えちぜんや よーた
「エブリシングストア」。ええ響きですね。最近は物流システムやAWS(Amazon Web Service)など「アンストア」のサービスが多くなってきましたが、消費者から見たら心強い会社です。で、「従業員になりたいか?」と聞かれたら、「それはちょっと…」という感じ。経済誌のアマゾン特集ではジェフ・ベゾス自身について、突っ込んだことを書いた記事をあまり見たことがないので、ベゾスのコアなファンと言う方には良い本かと思います。
2014/03/19
Kawai Hideki
Amazon創業者のジェフ•ベゾスについて、「ここまで書くか」というくらい徹底して、生い立ち、考え方、一挙手一投足を追いかけたルポ。戦慄した。一つは顧客第一主義への度外れた追求心。もう一つは役員から一般社員まで等しくその追求心とベゾスの容赦ない罵倒に振り回され、PTSDになりながら短期間で離れていく過酷な労働環境。そして、狙いをつけたら赤字覚悟で低価格競争の焦土作戦でライバルを消耗させたり、仕入先の買い物カゴボタンを外すなどの圧力をかけ、自社に有利な交渉条件を引き出す貪欲さ。まさに「果てなき野望」
2014/05/24
harass
どんなものでも取り扱うことを目標に掲げるAmazonのリーダーの評伝。1994年にヘッジファンドのスタッフだった彼は普及しつつあったネットの威力に感化されAmazonを立ち上げる。強烈な個性と先見の明により、紆余曲折を経て、七年目にようやく黒字化する。ただの小売業者から、テクノロジー業者への転換といくつもの試練と失敗の数々。数々の既存の業種のタブーを打ち破ってきた巨大企業の歴史ものであり、いろいろ面白い。ビジネス書。
2018/09/17
ひろき@巨人の肩
ベゾスの果てしない野望に圧倒された。Amazonの進化の先にベゾスはどんな世界を見ているのか。真の顧客至上主義と徹底的な低利益率により他社の参入を防ぎ、小売分野でITインフラの独占化を達成。その過程で自社員、競合、市場に不快な変化を強要してきたが、その結果、完成したEverything Storeは顧客にも変化を強要するだろう。ベゾスはブラックスワンを例に歴史に潜む不確定要素が、歴史の事実を歪めることを危惧していたが、読了後、彼のビジョンは不確定要素に影響されるものではないと確信した。
2015/11/12
ばんだねいっぺい
何よりも顧客のためにを極端に推し進めたが、そのへんが肝心の顧客に伝わっていない不器用な会社と感じた。もう少し、スマートに成長してきたと思っていたが、これほどまてに紆余曲折があったとは驚いた。ブルー・オリジンが成果を出すことを祈る。
2016/03/27
感想・レビューをもっと見る