ハ-ドボイルド徹底考証読本
ハ-ドボイルド徹底考証読本 / 感想・レビュー
Shintaro
一言で言うと、残念な本であった。その1は、映画論に終始していて3分の2ほどを費やしているが、僕はそのほとんどを観ていないためついていけなかった。その2は小鷹さんのハードボイルドの定義は全盛期のそれに留まっている、いわゆる狭義のハードボイルドである。これはノワール、あれはアメリカンニューシネマだと分類されてしまう。村上春樹はヘミングウェイを源流としつつ、その発展と文学における位置付け、後世への影響をも俯瞰している。僕にはこのほうが腑に落ちる。ハードボイルドばかり読んでいるとブンガクを語れないということか。
2017/06/03
くさてる
ハードボイルド履修のために手に取った本ですが、正直言って、そういう目的では肩透かし。いわゆるフィルムノワールの映画について俳優や監督の蘊蓄が大部分なので、その方面に疎い私としてはなんとも……。そういう方面がお好きなかたには楽しい一冊かと思います。
2019/09/07
midnightbluesky
逢坂さんが今度は小鷹さんに対決を挑んでいる。滝本誠さんを若いと断言している両人。確かにこういう分野での“バフ”という人はもう居ないのではないのか。これから、この分野を継承する人っているのか?
2014/01/16
kokada_jnet
諏訪部浩一の『マルタの鷹講義』(私は、非常につまらなかった本)と、それを受けての小鷹信光による『マルタの鷹』改訳版刊行のくだりが、興味深かった。小鷹先生も、諏訪部本は、深読みしすぎだし、ハメットへの過剰評価ではないかと。
2015/06/27
ジョークール
考証した本だからしかたないけれど、二人のハードボイルドおたく(小鷹さんはバフという表現が好みだそうです)が知ってる作家や俳優の名前を並べたてるばかりで、面白い本ではない。それにしても小鷹さん、こだわりすぎ!逢坂さんの「目から鱗」の発言に、目から鱗の作品じゃなく「目から鱗」という言葉じたいに待ったをかける。ガチのハードボイルドファンってちょっとおかしい。まあ、そのおかしいところが魅力っていやーそうなんですが。
2014/03/30
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