ゲーテ詩集 最新版 (青春の詩集 外国篇 6)
ゲーテ詩集 最新版 (青春の詩集 外国篇 6) / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
明るくて朗らかなゲーテの詩を読んでいると、晴れ晴れとした気持ちになる。ゲーテというと『若きウェルテルの悩み』のイメージが強いが、疾風怒濤の青年が過ぎると、自己の中に沈静して哲学的で、深みのある詩を書くようになる。そして晩年には東洋風の枯れた味わいの詩も書いた。世界に向かって、五感がいつも開かれていた人だったので、自然を描くときのゲーテの詩は本当に美しい。この詩集を読んで、東洋の李白と同じように大好きな詩人になった。「詩人の清らかな手が掬えば/みずは水晶の玉となる」
2015/05/01
SIGERU
ゲーテの詩は全集で拾い読みしていたのだが、纏ったものを読みたくなり、白鳳社版を読了。井上正蔵訳は気取りのない口語体で、かつ品格もあり、肌に合った。定評ある高橋健二訳は私には高踏的に過ぎた。もちろん名訳ではあるのだが。有名な『野ばら』『魔王』はもちろん、初読の『琴弾きの歌』が印象的だった。「涙とともにパンを食べたことのないもの 悲しみにみちた幾夜をベッドで泣きあかしたことのないもの そうしたものには天上の霊の力がわからない」。詩と芸術に身を捧げたゲーテだが、嘆息のようにふと洩らす呟きには心を搏つ力がある。
2016/08/31
ばすこだがまぁ
この人の訳が好き! 最近ハマっているのが、「見るために生まれ」っていうやつ。ファウストに出てる?らしい。
ケユ一ナ
自分はあまり詩集を読まない、と言うより呼んだことがないのだがゲーテは特別な感じがする。純粋な気持ちになるのか一天曇る世界が見えるのか自分の奥底に眠る罪悪感がゲーテの詩に凡例していくように、何かわき出ていく感じで楽しめていけます。実際に詩集はすばらしいものです。これを機に物を探していきたいと思います。
2016/01/17
もっさん
★★★★☆ 個人的なお気に入りは「おとずれ」。付き合い始めの高揚感を見事の描ききれています。恋愛依存症のゲーテならではと言ったところでしょうか
2010/04/12
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