落語家はなぜ噺を忘れないのか 角川SSC新書 (角川SSC新書 52)
落語家はなぜ噺を忘れないのか 角川SSC新書 (角川SSC新書 52) / 感想・レビュー
じんべえざめ
○【書評】タイトル通りの内容で興味深く読みました。粋な生き方ではなく、野暮な生き方を望む。いやぁ、これこそ粋だね。
2020/09/02
またおやぢ
五代目柳家小さん、桂米朝、柳家小三治の人間国宝全員に稽古をつけてもらった噺家って稀だよねぇ~と思うと、噺家としての花緑師匠の出自の良さを感じる。その環境に甘んじることなく、噺の一つ一つを咀嚼し、演出をし、噺の面白味を最大限に抽出すべく、じっくりと時間を掛けて取り組んでいるのがこの人の凄み。その一所懸命感はなんとも「野暮」ったくもあるのだが、本人があとがきにも書いているように、時代がどちらかといえば野暮ったく(=見たい・知りたいに応えようとする)なってきたから、この赤裸々感も心地が良いのだろうと感じた一冊。
2016/03/09
姉勤
毒にも薬にもならない。それが落語だろ、と云われれば…う〜む。
2015/01/07
雨巫女。
なんか、花緑さんの落語にたいする決意表明を読んでるようでしたね。ますます落語観たくなりました。
2011/03/07
大茶会
この本,少なくとも「落語家が噺を忘れない理由」についての記載はメインではない。▼花緑師匠の独演会にはわりとよく行くのだけれど,どんなふうに落語に向き合っているのかを知ることができたのはよかった。▼古典だけではなく,新作に対する想いなんかも書いてあったら,なおよかった。「死刑台のカツカレー」とか「はじめてのおつかい」とか。▼できれば,花緑師匠版「笠碁」を生で聞いてみたいと思った。
2014/12/08
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