地獄の絵草紙 地獄小僧の巻 (ヒット・コミックス)
地獄の絵草紙 地獄小僧の巻 (ヒット・コミックス) / 感想・レビュー
袖崎いたる
荒唐無稽な恐怖譚。医者の狂気かと思いきや先祖の因縁のようでもあり、かと思いきや『富江』ばりの超生命体のようでもあるような地獄小僧が、これまたカルマをマイレージに極道ならぬ獄道をゴーウェイしてく。その道すがらにまた色んな出会いがあって、利用されたり友情を築けそうになったり教育を受けたりして挙句の果ては…。人体が(大げさにいえば)『Happy Tree Friends』ばりに脆かったり、言語獲得が本能的に備わってたりと違和感を催させる点もあるのだけど、『妖怪人間ベム』ばりの異なってるがゆえの孤独の表現は痛切。
2016/09/29
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