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「言葉が殺される国」で起きている残酷な真実

「言葉が殺される国」で起きている残酷な真実

「言葉が殺される国」で起きている残酷な真実

作家
楊逸
劉 燕子
出版社
ビジネス社
発売日
2021-07-05
ISBN
9784828423029
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「言葉が殺される国」で起きている残酷な真実 / 感想・レビュー

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おおにし

『時が滲む朝』を書いた楊逸さんが、習近平批判の本を出しているとは知らなかった。劉燕子さんとの対談で中国共産党が支配する国の恐ろしさを実感。中国の国民は自由奔放なイノシシを知らない家畜の豚であるが、党の洗脳によりほとんどの国民はそのことに気づいていないという指摘が印象に残った。ペンの力で政府を批判している王小波、劉暁波らの著書がいろいろ紹介してあったので今後読んでみたい。

2022/04/20

軍縮地球市民shinshin

出版社が「ネトウヨ本」を出していると言って、リベラル派や左翼は手に取らないだろうが、この中共の弾圧に立ち向かう2人の中国人女性文学者の対談は非常に密度が濃い。中国共産党の思想統制を文学を通して全編語っている。漢民族で始めてノーベル文学賞を受賞した高行健は天安門事件後にフランスに亡命。国籍を取得したので今はフランス人になっている。ずっと中国に在住してノーベル文学賞を受賞した莫言は「検閲もそんなに悪くない」と発言して近年急速に体制寄りになっているらしい。中共がヘミングウェイを高く評価していてプロパガンダに用い

2021/11/20

ミナ

かつて勉強していた時「どうしてそんなに共産主義の広がりを恐れていたの?」と不思議に思った。本作でもあったように旧共産圏にあった国々と西側諸国(自由主義国)は共産主義に対する警戒感、嫌悪感などが全く異なる。そのため、共産主義の本当の恐ろしさがわからない、教育できていない、だから対応を誤る。「言葉が殺される国」というタイトルにある言葉だけでも強烈なインパクトがある。しかも、それが現実に起きており、それが故に亡くなる人、祖国を去らねばならない人など人生を狂わされた人が数多くいることをもっと知らなければならない。

2021/07/19

ののまる

二人ともまだ中国に再入国できてるのが驚き。

2022/06/06

ワンタン

対談している二人は私とほぼ同年代。親もほぼ同世代の筈だが、その苛烈な人生に絶句してしまう。共産主義の恐ろしさ、中国共産党の強かさを訴える本であるが、文学作品と作家の生き方を通じて語るのは、文学が体制に対して力を持つということを訴えたかったのかと思う。オーウェル、ヘミングウェイ、ミランクンデラの対比は、古くて新しい、結論の出せない問題なのだろうか。魯迅というと高校生の頃授業で聞いた以上の知識がなかったけれど、興味深い人物だったのだな。

2021/11/08

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