新装版 小室直樹の学問と思想
新装版 小室直樹の学問と思想 / 感想・レビュー
ころこ
ページ数が二重に、「まえがき」と「あとがき」が三重に付してある。92年に出版された本の再々刊だ。小室直樹の仕事を弟子の2人が対談の形で説明しているのだが、じつは当時、体調不良の本人に執筆は叶わなかったものの、監修はしてもらっていたとのこと。小室が死後も読まれているのは弟子の、それも橋爪や宮台真司のような有力な存在があるからだろう。本書を読む限りでは小室の凄いところは、①在野である、②各学問の間を繋いだ、ことにある。①は小室の本位ではなく、日本のアカデミズムの閉鎖性に問題があるが、そのおかげで小室は一般書を
2023/01/25
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