戦争で死んだ兵士のこと
戦争で死んだ兵士のこと / 感想・レビュー
棕櫚木庵
ページの中央に鉛筆のラフスケッチ風の絵(約9cmx9cm).その下に1,2行程度の短い文.「今はのどかな森の中の湖のほとり」,「1人の兵士が死んでいた」場面から,その兵士の生涯を時間を遡って描いてゆく.1時間前は生きて闘っていた,3日前招集された,10日前結婚を申し込んだ,3歳の時・・・,24年前この世に生を受けた・・・.▼しばしば数で語られる戦死者は,一人一人が取り換えの効かない生を生きていたこと,そして,戦場で戦う兵士も,普通の優しさを備えた一人の人間であることを強く訴えかける.国籍とは無関係に.→
2023/03/30
らっそ
30歳になるまで戦争が起こると徴兵されると思っていたので、作中の死に方は他人事とは考えられない。戦争が起こらないようにあらゆる努力をおしまない施政者を選ばないと。
2017/06/28
かやは
読み始めて、どんどん過去に遡っていく展開だとわかった時点でちょっときた。当たり前だけど、一人一人に家族がいて、人生がある。そのことをみんなもう一度意識した方が良い。そんな簡単に人を傷つけて良いの?武力じゃなければ良いの?
2014/10/17
イーダ
大分前に買った本。とある湖のほとりで死んでいる兵士・・・そこからだんだん時間が逆戻りしていきます。物語そのものは淡々と進んでいくのですが、最後のページをめくった瞬間、涙が溢れて止まりませんでした。
2013/03/30
イーダ
妹と姪に見せるために再読。やはり深い・・・
2016/05/03
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