小説伝・純愛伝
小説伝・純愛伝 / 感想・レビュー
デコボコ
作中作が何百重にも入れ子になった小説(全500巻)についての小説。芥川賞候補作らしいです。 同著者の長編『ゼウスガーデン衰亡史』と類似した読み味ですが、どちらも壮大で奇想天外で、最高です。 ユーモア溢れるメタフィクションであり、群像劇でもあるので、円城塔やマルケス『百年の孤独』、最近のだと上田岳弘『太陽・惑星』なんかが好きな方に特にオススメします。
2015/01/21
抜け忍1号
「小説伝」は速読トレーニングの教材として一度読んでいる。この時、内容が面白すぎてトレーニングにならなかった。日本の加熱しやすいマスコミを皮肉っているのかな?と思っていたが、「10倍のデフォルメ」しようと思ったとか。「純愛伝」は初めて読んだがやっぱりこれも面白い。こういうとんでもない方向に話が飛躍するところは小林氏ならではという感じだ。
2024/09/22
c3po2006
★★★
2019/05/27
ぜっとん
メタと韜晦、これが、小林恭二氏の場合は、俳句における侘びの中に見える宇宙的感覚の小説的表現に繋がっていくという部分で確かに有意義なものであるとは思うわけだ。小説伝と純愛伝、どっちかといえば小説伝のほうが好きだけれど、技巧的な部分では双方にやりたいことがあって、両方とも半分くらい成功してるっぽいからよかったと思う。
2011/12/29
かりかり
小説伝 ☆☆☆☆
2016/04/17
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