近代日本の批評 昭和篇 上
近代日本の批評 昭和篇 上 / 感想・レビュー
nzmnzm
単行本の方。文庫版のほうの序文にもあったけど、カントの批評・批判概念についても言及がある。意外に蓮實がよく話していて勉強になるが、座談会は総じて退屈。もっとコンパクトにまとめられたのじゃないかとは思う。とはいえ、文芸批評史のいいインデックスになっているとは思う。
2008/09/16
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登場人物の九割ぐらいが名前しか知らない批評家であとの一割が名前も知らない批評家、という体たらくなので感想も必然的に頭の悪いものになるんだけど、柄谷行人がしょっちゅう言ってる「他者」というのが要するに「中国人」のことだった、ということに一番びっくりしたわ 外部から来たものを何でも内面化して日本のものにしてしまう、という日本人のメンタリティの結実として日韓併合や八紘一宇の精神を取り上げ、さらにその反動として関東大震災時の朝鮮人虐殺を理解するというのは、まあ何というか、ちょっと図式的に過ぎるんじゃないかって気が
2016/01/08
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