幸福な遊戯
幸福な遊戯 / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
ハルオと立人と私。恋人でもなく家族でもない三人が始めた共同生活。この生活の唯一の禁止事項は「同居人同士の不純異性行為」。ところが共同生活3日目にして私とハルオはこのル−ルを破ってしまう。表題作「幸福な遊戯」(「海燕」新人文学賞受賞作)の他、2編を収録。今もっとも注目を集める作家、角田光代の原点がここにある。
2004/02/26
sakadonohito
幸福な遊戯、無愁天使、銭湯の3編。前2編はオッサン的には心が少し病んでしまった女性の話しだなーくらいにしか感じなかったが、3つ目の銭湯は読んでいて少し息苦しくなったが、男女に限らない人生の虚無感、孤独感を話の中心にしてる気がして読み応えがありました。
2021/01/01
がぁ
テーマやヒロインにシンパシーを必ず感じるわけではないが、達者な作家だと思う。生きる道を愚直に模索する女たちを描いて、特に冴えている。
2011/12/24
マーク
実家を出たあとに、自分の居場所とはっきりと宣言できる場所っていつできるんだろうと思った。デビュー作品にしては、読みやすかった。
2016/07/16
しそゆかりうめこ
読んだことある本だった。 無愁天使が特に記憶に残っていた。他の人の本で隣に寝るだけで悪いものを吸い取る仕事をしている女の人の話があったのを思い出したり、ヨガのシャバーサナを思い出したり、ソニンの夢見を思ったりして、睡眠時ひとはどこにいるのだろうかというような、ひとはそこになにかしら、夢のような素敵なような憧れのまなざしがあるのかもしれない。 角田光代さんの本はなにを言いたいのかよくわからなくて苦手だったのに苦手ではなくなっていた。
2015/04/01
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