三匹の猿: 私立探偵飛鳥井の事件簿
三匹の猿: 私立探偵飛鳥井の事件簿 / 感想・レビュー
ぐうぐう
「私立探偵飛鳥井の事件簿」第一作である『三匹の猿』は1995年初頭に、今は無き文芸誌「海燕」に発表された。ミステリであり、かつハードボイルド小説が、吉本ばななや小川洋子らを輩出した純文学系の文芸誌に掲載されたことは、一見意外に思えるかもしれないが、読み始めると疑問が納得へと変化する。『三匹の猿』が書かれた背景には、1980年代末に起こった女子高生コンクリート詰め殺人事件に最大の動機が窺えるからだ。笠井潔は従来の少年犯罪では理解不能な事件の発生に、ハードボイルドというジャンルを借りて挑もうとする。(つづく)
2017/10/31
ArcCosine
思った以上に地味な話だったなー。笠井氏らしくないひねりの少なさ。まあ、よくある探偵小説と言えば探偵小説かな。
2015/02/03
浮草
矢吹駆シリーズに比べて少し明るいかな、と思ったのに最後はまた暗い…でも全体としてすっきりとしてるかなとも思う。
2012/02/28
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