キオミ

アカツキ

短編7作品収録。斎藤美奈子さんの書評で気になったものの自伝的小説はまだ読む度胸がないので代わりに短編集とエッセイを何冊か借りきた。男女のどうしようもない恋愛話がもりもり。一番面白かったのは色恋がまったく出てこない、ペットショップ店員の激しい売り込み「スローロリス螺旋」。可愛いけれど見てると不安になる顔してるよね…。自己中男の子どもを妊娠した女「キオミ」はラストにゾッとした。勘違いであってほしいけれど、キオミが娘をライバル視する毒母になったのは確定。娘さんの将来は不幸か苦労か…どちらにしても暗い。

2021/11/15

ねぎまぐろ

★★★★

2024/02/25

絵具巻

リサイクル本

2015/03/30

紅生姜

妊婦に冷たい夫は女と旅行に行き、妻は夫の後輩を家に呼ぶ。若い男女の日常をためらいなく描き、芥川賞候補となった表題作をはじめ、過激な性愛の底に流れる心の切なさと揺れる男女の愛を描いた作品集。いま読み返すと、なんだか底が浅くてやだな、これ。

2012/07/12