私版京都図絵 (福武文庫 み 104)
私版京都図絵 (福武文庫 み 104) / 感想・レビュー
岡本匠
9歳にして京都の相国寺の塔頭に出家するも、18歳にして出奔した作者による京都を舞台にしたエッセイ。故に京都への思いは深く哀しい。時折自作の背景が解説されるのだが、恥ずかしい話、水上勉は初めて読んだのであった。作品名だけは知っており、読んだ気になっていたのかもしれない。このエッセイだけでもかなり深く、読ませる作家であると感じた。小説も一から読み始めてみる必要があるだろう。か
2016/06/01
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