魔女の丘 (福武文庫 Jカ 801)
魔女の丘 (福武文庫 Jカ 801) / 感想・レビュー
かりさ
黒魔術の言い伝えが残る孤島。魔女の集会、悪魔への生贄、黒ミサ…古城の魔女の噂。不穏の霧に包まれた謎めく物語の闇深さ、魔術書『古アルバート』の行方と正体…児童書のひと夏の冒険譚に、怪奇幻想の恐怖も味わえます。児童書ではありますが、これは恐怖ものとして大人でも充分楽しめました。意表を突く展開の緊張感、そして成長物語としても秀逸。福武文庫JOYシリーズはYA向け作品ですが、子供だからと視点を逸らさせず真摯に対峙させる作品選書が素晴らしいレーベルだったと思います。続けて未読作を楽しみたいです。
2020/08/18
topo
黒魔術の秘儀が残る孤島を舞台に魔術書『古アルバート』を巡る物語。児童書とは思えぬ恐怖&推理小説。臨場感、仕掛け、展開、全てが面白い。けど怖い。読書灯の影にすら怯えつつ魔女に立ち向かう少年マイクと少女リザの勇姿に励まされ読了。
2020/06/20
ブラックティー
子供向けだからといって侮るなかれ。けっこう怖いです。また、主人公のマイクがこの事件を通して徐々に成長していき、父親との関係も変わっていく様子が丁寧に描かれていて良かったです。
2011/12/23
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