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全日本貧乏物語 (福武文庫 あ 601)

全日本貧乏物語 (福武文庫 あ 601)

全日本貧乏物語 (福武文庫 あ 601)

作家
日本ペンクラブ
赤瀬川原平
出版社
ベネッセコーポレーション
発売日
1991-03-01
ISBN
9784828831886
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全日本貧乏物語 (福武文庫 あ 601) / 感想・レビュー

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キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

遠藤周作氏や森茉莉氏などの、貧乏体験についてのエッセイ集。東海林さだお氏の「肉だらけカレーライス」がとにかくとっても物凄く美味しそうだった。なにしろ、掘れども掘れども肉また肉のカレーなのだ。尾辻克彦氏の友人から味噌を盗む話も面白い。

2018/02/13

メタボン

☆☆☆★ 崇高なまでの貧乏話のオンパレード。授業の代返を商売にした遠藤周作、連載にこぎつけるまで何度も出版社に持ち込んだ東海林さだお、巨大カツ鍋が微笑ましい椎名誠、カビだらけの椎茸を煮込んで食べる篠原勝之、ハナクソの味を詳述する尾辻克彦。人の貧乏体験を聞くことは楽しい。

2022/05/23

pirokichi

赤瀬川原平選の遠藤周作、内田百閒、山頭火など11人の貧乏物語。東海林さだおの『漫画行商人』は、「肉だらけのカレーを讃える歌」に読んでいるだけで大量の肉で喉が詰まりそうに感じた。面白い。椎名誠『平和で裕福な秋の休日』は、学生時代椎名さんの本を読んでいたので、木村さん、沢野さんが懐かしくて嬉しかった。高木護『切りつめろ』、『けものの愛』は可笑しい。氏の詩も読みたい。篠原勝之『朝の地獄めしシイタケ騒動』は登場するヨシオとカオルが私の両親の名前と同じで笑った。渡辺和博さんのは懐かしく、森茉莉さんはゴージャスだ。

2020/09/27

麩之介

他人の貧乏話というのは、読んで楽しい。自分の貧乏話は、書いて楽しい。書くためには、貧乏を、貧乏な自分を、離れたところから見る目が必要だ。そうして見られ、書かれた貧乏は悲惨かもしれないが、ほほえましくもある。人に勇気を与えもする。収録作品中、未読のものでは種田山頭火、高木護のものがよかった。詩人高木護のエッセイを読むのはこれがはじめてだが、さすがに言葉の選択がたしかで、おかしみがあり、孤独で、哀しくて、あたたかい。稀有な書き手だと思う。「きりつめろ」「けものの愛」の2編が収められており、どちらもすばらしい。

2012/12/13

食パンの耳

2017年 96

2017/11/06

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