スタ・メンはおれだ: プロ野球読本 (福武文庫 や 901)
スタ・メンはおれだ: プロ野球読本 (福武文庫 や 901) / 感想・レビュー
たーくん
再読。プロ野球について語る人々には、アマもプロもない。贔屓チームの勝敗、一流選手の華麗なプレーや思わぬ失策、数々の名場面や名勝負、野球をとりまくスタジアムや球団や裏方の人々まで、話題は果しなく広がり尽きることがない。人はプロ野球に何を求めているのだろう?プロ野球をめぐる想いを込めた名文がスタ・メンを待つ平成のプロ野球読本。
2017/08/19
きのやん
名著。玉木正之、平出隆、海老沢泰久の文章がいい。白眉は寺島修司の「野球の時代は終わった」だ。バーチャルに侵された日本人を予見している。この本を10万人が読めば、日本の球界の体質は変わるに違いない。国民のレベル以上の政治が存在しないように、ファンの程度以上のジャンルも存在しない。クソ球界を浄化するには、啓蒙にどれだけの労力を注がなければならないのか。読書メーターでこの本を登録しているのは僅か2人。万に近い登録があるクズ本も数多くあるのに。暗澹たる気持ちになる。スタンドで騒ぐ馬鹿どもよ、まずこの本を読め。
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