神々の精神史 (福武文庫 こ 402)
神々の精神史 (福武文庫 こ 402) / 感想・レビュー
三柴ゆよし
再読(だと思う)。処女論集。小松和彦には高校生くらいの頃ずいぶん気触れた。ひさしぶりに読んでみると、やはりおもしろい。昔話や御伽草子、あるいは日本人の深層(というものが存在するとしてのはなしだが)に横たわる他界観念について、構造分析の手法を用いて、あざやかに読み解いていく。構造分析とはどのような方法か、それをすばやく理解するためには最適の書だが、うちの先生に言わせれば、ただそれだけの本なんだそうな。個人的には結構好きだが。
2011/07/10
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