バイトの達人 (福武文庫 は 601)
バイトの達人 (福武文庫 は 601) / 感想・レビュー
makoto018
ほとんどの場合、バイト経験はわずか数年だからこそ体験できたこと、未完成の自分の歴史。だからこそ、むず痒くも微笑ましい思い出が張り付いていることが多い。ペンクラブのアンソロジーは何冊も出ていたが、原田宗典選のこの作品は30年経ってもマイ本棚に並んでいる。93年当時のベストセラー作家たちと文壇のベテランたちのバイトに関する文章。芝生刈り(村上春樹)、さくらももこ(健康食品)、椎名誠(皿洗い)、島田雅彦(新聞配達)、五木寛之・遠藤周作(靴磨き)など書くだけで楽しい。過去の自分への目線はいずれも優しくて心地よい。
2024/05/30
tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。
村上春樹、よしもとばなななどのアルバイトにまつわる文章をまとめたアンソロジー
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
千九七三年のストライキ 関川夏央/青い夜 吉本ばなな/ネクタイの向こう側 沢木耕太郎/夕刊とたこ焼き 宮本輝/近くて遠い銀座 原田宗典/健康食品三昧 さくらももこ/六本木で夜だった 椎名誠/古本屋の店主 立松和平/ガラスの靴 安岡章太郎/十七歳のケーキ工場 四方田犬彦/ジョン・レノンのこと 村上龍/午後の最後の芝生 村上春樹/乞食時代 吉田健一/ぼくは肉体労働をする 島田雅彦/東京の空の下で 五木寛之/「グウタラアルバイト」のお話 遠藤周作/寅さん映画と庶民コンプレックス 中野翠/カミナリは知っている 群
2013/03/12
ポン
沢木耕太郎/ネクタイの向う側 宮本輝/夕刊とたこ焼き 原田宗典/近くて遠い銀座 椎名誠/六本木で夜だった 立松和平/古本屋の店主 何気ないエピソードを宝石に変えてしまう力。関心させられます。同じ日常にも気付きを持てば、人生をもう少し豊かにできるのではないかと感じました。
2018/02/20
もとやん
アルバイトにまつわる様々な作品を集めた本。村上春樹「午後の最後の芝生」は「中国行きのスロウ・ボート」に収められている短編で、20年振りの再読でしたが、作品の印象が当時と変わることなく、読後にウォッカ・トニックが飲みたくなるところまで一緒でした。
2013/09/15
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