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迷宮都市

迷宮都市

迷宮都市

作家
デヴィッド ブルックス
David Brooks
実川元子
出版社
ベネッセコーポレーション
発売日
1992-11-01
ISBN
9784828840185
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迷宮都市 / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

SFっぽい硬質さを湛えた幻想短編集。「Du」はメタ的チェス小説ですね。「イルカ」はどうしても『銀河ヒッチハイクガイド』を連想してしまう。「ナディアの恋文」は一種、変わったストーカー&他者の人生の蒐集家物語、「大臣の家族」はエイリアン系なのでちょっと、首筋がゾワゾワしてしまう。そして「SEIの本」のSEIってそういう意味かい!?それにしても福武書店って最近、復刊された作品もある結構、マニアックな本を出版していますよね。ぼちぼち、コンプリートしてみようかな・・・。

2016/12/18

さたん・さたーん・さーたん

幻想短編集だが、一つ一つの作品はタイトル通りそれぞれ巨大な迷宮への案内口のよう。「街」や「現象」をテーマにした小話はつかみどころがなく全く迷ってしまうが、はっきりとした登場人物がいる話については、奇妙な出来ごと・印象的な風景の匂いが焼きついて忘れられなくなる。神話的、人間的、幻想的、心理的複雑の緩急にのめり込んで気がつくと、迷宮に囚われている自分がいる。

2016/10/28

wm_09

「DU」「「本」」「迷宮都市」あたりは魅力的なイメージを見せてくれる。個人的に好きなのは、「あるまじきものたち」「イルカ」だろうか。「イルカ」が好みなのは自分のミステリ好きとしての性格が抜けないからか。(清)

2009/12/10

すけきよ

残念ながら趣味でなかった。ネタ的には、いつもどおりの異色・奇想系なんだけど、ひじょうに硬質で、なんか肉と感情をそぎ落として、理屈だけになっているような感じ。夜のガラスでできた夢のよう、なんて中二病的な超恥ずかしい表現が頭に浮かんでしまった(笑)個人的には、もっと猥雑で、フィジカルな方が好きだなぁ。ただ、そんな中でも、閉ざされた中で無限に増築、変貌を続ける都市を描いた「迷宮都市」は素晴らしい。

2009/01/30

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