マレンカ
マレンカ / 感想・レビュー
watershed
私生児として生まれ、祖母に育てられた女性がナチス政権、第二次世界大戦、戦後ドイツをたくましく生きていく姿を描いた小説。特に、戦争末期の混乱期からイギリス占領時期がストーリーがドラマチックで描写も生き生きしており面白い。 主人公は自ら学び、自立して生きていこうとする新しい時代の女性。そんな女性の胸にしばしば旧世界を生きた祖母のことわざが響く。祖母の「身の程をわきまえ、慎重に生き抜け」ということわざに主人公は反発したり、心打たれたりする。この点が語り口を立体的にしていて面白い。
2017/01/11
dumpty
主人公の祖母アンナ・ヤーロシュの言葉がいい。全部書き写したい。「後ろから馬に飛び乗るやつは、前につんのめって、泥んこになるのがおちさ」
2005/08/06
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