夏の庭: ザ・フレンズ (ベスト・チョイス)
夏の庭: ザ・フレンズ (ベスト・チョイス) / 感想・レビュー
紫 綺
小学6年の仲良し3人組を通して「死」を描く児童書の名作。死は呆気なく唐突に訪れる…。
2023/09/17
詩 音像(utaotozo)
何度か文庫本で借りたがそのまま返してた一冊。最初のハードカヴァー版を偶々職場から歩いて数歩の図書館で発見、ほぼ一気読みで読了。前回の読書会でゲストさん一押しの作品だったので読めて良かった。水撒きと虹の場面に感銘を受ける。気になったのはスティーヴン・キングの『スタンド・バイ・ミー』"The Body"との類似点。語り手の主人公が作家志望、父親コンプレックスの情緒不安定そうな眼鏡の友達、デブでドジだが愛されキャラの友達、何よりも「本物の死を目撃する」という最初の動機。プールの一件は学校の一大事だよね。
2016/09/13
まつり
小学校の図書室で読んで以来の、かれこれ20年ぶりの再読。 当時は主人公達と年が近すぎたからか、今一つ感情移入できなかったけれど、今回はどっぷりはまりました。 これはあれです、好きすぎて感想が全く書けないタイプの本です! おじいさんとおばあさんが北海道の話をするシーンがとても好き。イチイのことをオンコって言うんですよね。 湯本さんは『くまとやまねこ』で初読だと思っていたら、ずっと前に読んでいたんだなあ‥何か縁を感じます。
2015/08/11
tera。
12歳の少年三人とおじいさんとのひと夏のお話。言葉で表さなくても、四人が本当に信頼し合っているのが伝わってきた。足りないものを少しだけ補い合って四人は歳の離れた親友になったんだと思う。彼等がこれからどんな大人になっていくのか楽しみだ。遠く離れても、この夏の事は忘れないだろう。『オレたち、あの世に知り合いがいるんだ。それってすごい心強くないか!』
2013/10/03
卯月
再読。小6の夏休み。ぼく(木山)、河辺、山下は「死んだ人が見たい」と、一人暮らしのおじいさんが死なないか見張ることにする。無気力なおじいさんが、見張られていると知るとやたら元気になり、案外性格悪いのが良い(笑)。河辺や山下も、洗濯物干しが上手だったり包丁砥げたり、友人の知らなかった一面が見えてくる。ちょっとヘンな河辺は、背景がわかると愛おしくなってくる。山下は若干どん臭いけれど、実は一番大人かもしれない。ラストの台詞は凄い。一浪中の夏に書店で買い、号泣した本。あのとき本書を選んだ自分のアンテナは褒めたい。
2015/07/31
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