トナルの森 (富士見ファンタジア文庫 22-3 霊樹界 1)
トナルの森 (富士見ファンタジア文庫 22-3 霊樹界 1) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
ファンタジーに徹した作品。笑いはないが、岬さんらしい要素はたっぷり。墓からのよみがえりというイメージを、ここまで具体的に描いて見せたのはお見事。意識が戻るってどんな? というつかみどころのなさそうな現象も文章化。原初にもどった人間がどのように森とかかわっていくか、いわゆるファンタジーとしてのお約束的要素とどのように絡ませていくかが見どころ。後半が思いがけずスピードと危機感があって、主人公の行く末にハラハラさせられた。3冊シリーズなので続きはどうなるか。示された世界観との関係がどうなっていくかが楽しみ。
2021/07/10
洪七公
既読本
1993/08/12
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