遠く6マイルの彼女 (富士見ミステリー文庫)
遠く6マイルの彼女 (富士見ミステリー文庫) / 感想・レビュー
のれん
登場人物全員がどこか情けない青春劇。北村とか柊先生とかも勝負したり無理難題吹っかけたりと不器用な恋をしてる。みんな壁にぶつかって負けるのを分かって、それでも止められない。 手近な快感に頼ってそれでも、敗北感からは逃げられない。 ほんとの劣等感を知ってるか。このフレーズがかなり響いてくる。誰もが抱える弱虫な感情を知ったとき、人は弱さを初めて受け入れられる。 啓介やカオルのちょっかいも良いテンポだし、良質ラノベといって良い。レースという題材が古く、臭すぎるというところは欠点でもあり本作最大の魅力でもある。
2019/06/10
Makos
いろいろ回りくどかった展開を吹き飛ばして余りあるくらい京子さんのデレモードが素晴らしい。兄妹とか佐藤とかもいい味出してる。惜しむらくは日立三部作が永遠に完結しないことくらいかな……
2014/12/11
菊地
追悼その2。ここまで劣等感がクリーズアップされる作品ってのはラノベでは中々読めない。
2013/04/14
Ginko
展開はだいたい読めたけど描写と構造作りがうまいな、大人と子供っていう。京子先生もかわいいけど、雨宮兄妹が好きだな。
2011/10/09
souma
小細工のない真っ向からの青春小説。好きなんですよこういうの。
2010/10/21
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