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未完成 (プラチナ文庫)

未完成 (プラチナ文庫)

未完成 (プラチナ文庫)

作家
凪良ゆう
草間さかえ
出版社
プランタン出版
発売日
2014-01-14
ISBN
9784829625675
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未完成 (プラチナ文庫) / 感想・レビュー

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JUN+

出逢った時は高校教師と教え子。同性というだけでなくこの関係だからこそのギリギリ感と10代の真っ直ぐな情熱、甘さのないリアリティ、教え子の家庭環境からくる愛情への渇望と不安感。そこから5年後、さらに3年後を描いた書下ろしもすごく良かった!10歳の年の差、いつまでも「先生」と呼んでしまうところも個人的にポイント高かったし、美しくて強気で口が悪いのにエロい受けな年上と、ベタ惚れしてるのに征服したがる年下ワンコ攻めっていう組み合わせがどうも自分は好きらしい。大人になった教え子の成長ぶりも胸いっぱいの読後感だった。

2014/01/30

波多野

自分を制御できない高校生の未完成な危うさや後先考えない未熟さが眩しく苦しかった。先生は瀬名の熱量と過ぎた過去を回顧する中で愛しさを見つけたのだと思う。大人っていうほど大人じゃなくて、でも気持ちをを抑える術や相手の人生を壊してしまうことへの怖さを知っている分、大切なものを遠ざける姿に胸が痛かった。瀬名は社会に出て、綺麗事ばかりではいられないことを知って、先生に誇れる自分に成長した。離れていた時間は瀬名の欠けた内面を埋めるのに必要なもの。巻末の成長を喜ぶ半面、未完成のままでいてほしい先生の矛盾が幸せだった。

2015/09/18

那義乱丸

旧版未読。高校生・瀬名の未熟さゆえの我儘と横暴と自己中な真っ直ぐさに苛ついたりもしたけれど終盤の切ない展開でそれが払拭された。思えば瀬名は人としても未完成、愛し方も未完成だった。作中にある「欲しいと伸ばした手の中でにぎりつぶすような」愛し方だったものね。だからこそ再会前、手を三日月にそっと合わせるシーンが胸に来た。あの展開は二人にとって必要不可欠な時間と距離だったんだね。ただ、物語を通して瀬名が阿南に嵌るのはよくわかるけど阿南が瀬名に堕ちた理由はイマイチ理解しきれずだった。瀬名の熱情に絆された?(笑)

2014/02/13

たかはし

すっごく丁寧で良かった~。設定はありがちな生徒×教師なのに、高校生ゆえの暴走っぷりと分別のある大人の恋がとても素敵。瀬名が10も年上の阿南と対等になりたくて一生懸命な姿が健気で若いなぁ~!生徒と教師で男同士で歳も離れてて…壁がいくつもある2人だけど高校生でまだまだ未完成な瀬名は好きという気持ちだけで動いていた。5年後、瀬名が22になった時に気付くんですよね。17の自分は本当に若くて、感情だけで何も理解していなかったと。別れていた5年はそういう意味でも必要だったよね。年の差の苦悩がとても丁寧な良作です。

2014/01/15

旧版既読。書き下ろし部分が読みたくて購入。瀬名がすごく大人になったなぁと感慨深くなってしまいましたwwハッピーな部分をたくさん読むことができて良かった。やっぱり書き下ろし部分のSSって大切だよねと改めて実感。

2014/05/06

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