メタフィジカ!
メタフィジカ! / 感想・レビュー
Gotoran
自分の言葉だけで、存在と宇宙について思考を巡らせたという池田晶子。彼女の思考を知りたく断続的に作品を読んでいるところ。本書は、3編の哲学エッセイ:自伝的な「わたくし、つまりNobody」、メタフィジカ(形而上学)の極みの「最後の埴谷雄高論」、こよなく尊敬した「小林秀雄への手紙」を収録。これらを通じて、いつも自分で精一杯突き詰めて考えた末に行きついた確信を言葉にするという著者の思考を窺い知ることが出来た。唯、埴谷雄高論については難解で、他関連図書での情報収集が必要と感じた。その後に再トライしたい。
2016/02/10
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