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日本型システムの終焉: 自分自身を生きるため

日本型システムの終焉: 自分自身を生きるため

日本型システムの終焉: 自分自身を生きるため

作家
上田紀行
出版社
法蔵館
発売日
1998-04-10
ISBN
9784831872340
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日本型システムの終焉: 自分自身を生きるため / 感想・レビュー

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ころこ

『逃走』は、本書にたびたび登場しますが、浅田彰さんも、当時「逃走論」で『スキゾキッズ』という表現で同様の解決方法を提言されていましたので、あながち間違いではないのかも知れません。しかし、現在本書を読む限り、あまりにも弱い提言だと思います。今日同様の行動をとった場合、役割を放棄したことに対する非難があるはずです。社会学者はこの点を見逃さないと思いますので、上田さんの立場はどちらかというと心理学者の立場に近いかも知れません。

2016/11/12

Machida Hiroshi

本書は、著者が現代日本社会に蔓延する様々な問題に通底する日本型システムの破綻を指摘し、新しい生き方を提案する意見書です。戦後の日本経済発展に関しては、日本型システムが上手く機能したか、もしくは、問題を内包しながらそれが表面に出なかったのでしょう。しかし、右肩上がりが期待できない停滞した社会では日本型システムが明らかにきしみ始めているのは多くの人が指摘するところです。では、どう生きるのか。僕が痺れた言葉は、「個に信を置き、個を確立せよ。それが癒しにつながる。」です。著者の情熱がひしひしと伝わって来ました。

2014/04/09

aoya513

個に信を置くこと。「意図せざること」を受け入れること。意図と効率からしてみれば剰余の部分に愛や夢がある。自分を癒しながら自由と創造性を追求する人間は、自分自身だけでなく他者も力づけ解放することができる。中心性の回復。

2018/02/17

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