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カッシアの物語

カッシアの物語

カッシアの物語

作家
アリー・コンディ
高橋啓
出版社
プレジデント社
発売日
2011-10-28
ISBN
9784833419796
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カッシアの物語 / 感想・レビュー

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Willie the Wildcat

自由vs.統制を、自責vs.他責に置き換える。問われる自由も、本質的vs.現象的自由。後者から前者への気づきの過程。伴う痛みや喪失。物理的勝者は組織かもしれないが、精神的勝者は個。所詮仕組みやツールで、人の心を抑えることだけはできない。人が工夫して遺した物・・・、人工遺物。心、ですね。一方、読後頭に浮かんだのが、倫理的に懸念を齎すレベルの心理学実験。Life goes onも一理なれど、心の傷は失くならない。自らの意思で一歩踏み出した感のあるカッシア。痛みはもれなく伴うが、本質的自由を目指せ!

2017/07/12

ちゃむほ

生活すべてが役人によって支配されていてる世界です。健康で平和が確約されているが「生きる」ために生きている気がします。選択の無い人生はつまらないですよね。学ぶことも芸術に関することも「百の~」で収まっている。なんてつまらない社会なんだろう。主人公の思春期の恋愛心が描かれています。役人の手によってではなく自ら恋をするということに気づいた主人公。新たな土地でどう生きていくんでしょうか。ザンダーがかっこよすぎ(笑)続きが気になります

2014/03/22

雪うさぎ

健康で平和な生活を享受できる代わりに、役人が全てを管理し決定するという近未来の世界が、17歳の主人公カッシアのモノローグによって綴られている。二人の男性の間で揺れ動く彼女の心の葛藤や成長していく過程が丁寧に描かれており、派手な動きのない静かな物語といえる。ただ、ある種の緊張感みたいなものが常に漂っていて、それが読むものを引きつける。そこに選択の自由はあるのか?というのが大きなテーマの一つだ。近未来が舞台ではあるが、現在の社会制度そのものに対して疑問を持つことの大切さを問うているような気がした。

2014/12/23

赤とんぼ

先日2巻を購入したので、再読。結婚も食事も仕事も死も、すべてコントロールされた未来社会で、疑うこと、愛することに目覚めてゆく少女と、二人の少年(詳しくはネタバレになるので書けませんが(^_^;))の物語です。小鹿のようないきいきとしたカッシアが、大変魅力的ですし、彼女を取り巻く家族、カイとザンダーのそれぞれの愛が、切なく美しく描かれています。文章が「アメリカ文学!」と思わせるリズムで、韻をふむ部分の訳が苦しく慣れるのに若干時間がかかりましたが、SF、ファンタジー好きなら、読んで損はないと思う、けどな

2013/06/04

あっちゃん

全てが役人に管理された世界での少女の成長物語!三部作という事で、とりあえず完といった終わり方!どうやら映像化の話が進んでるとか?たぶん、今後は反乱して世界を変えて行く的な展開に?(笑)

2014/04/16

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