べんけいとおとみさん (福音館創作童話シリーズ)
べんけいとおとみさん (福音館創作童話シリーズ) / 感想・レビュー
シュシュ
石井桃子さんの文を読みたくて…。1960年代の郊外が舞台。小学生の男の子かずちゃん、幼稚園の女の子まりちゃん、猫のとみこ、犬のべんけい、お父さん、お母さんが住む家族の物語。それぞれの性格や日常の小さな1コマを面白く描くのは、石井さんならではだと思う。『ジャングルの女王』とみこのキャラが強烈で笑えた。昭和の頃の風景なので懐かしさもたくさんあったが、家でのお月見のしかたをこの本で初めて知った。社会は変わってしまったので、昔のようにはならない部分も多いが、こののんびりした気持ちだけはなんとかとり戻したいと思う。
2016/09/19
paf ❤︎
桃子さん&百合子さんの最強コンビ♡ 懐かしい昭和の匂いのするおだやかなお話。子どもたちと、べんけいとおとみさんとの関わりがかわいく楽しい。エピソードの一つひとつが今の時代にも違和感なく流れていく。今、日本どころか地球規模で辛抱のいる時。現在で12万もの人がコロナ感染で亡くなっている。みんなささくれだった気持ち故に、この本の時代にはなかった「仮想空間」では、何を発信してもしなくても誰かを怒らせてしまう、不幸な毎日。休校の子どもたちに是非読んで欲しいなあ。
2020/04/16
seraphim
長女・ねこのおとみさん9歳と 、長男・人間のかずちゃん7歳、次女・人間のまりちゃん5歳、次男・犬のべんけい3歳の4人(2人と2匹)の物語。電気洗濯機が初めて家に来るような時代のお話だけれど、違和感を感じない。子ども達がのびのびと暮らしていて、時間の流れがゆったりとしているのが、素敵。おとみさんとべんけい、子ども達のやりとりがおかしい。石井さんの飼い猫と、石井さんの知り合いの男の子、かずちゃんの家のべんけいという犬がモデルになっているそうだ。それだけに、おとみさんとべんけいの仕草がリアルで楽しかった。
2015/07/09
おはなし会 芽ぶっく
電気洗濯機が家庭に普及してきた頃のおはなし。かずちゃん(7歳の男の子)の家族は、お父さんとお母さん、かずちゃん、まりちゃん(5歳の女の子)、それに九歳のとみこさんと三歳のべんけい君です。一番のお姉さん、いえおとみさんは猫で、べんけい君は犬です。でも、おとみさんはかずちゃんが生まれる前から、この家にいるのですから一番いばっています。そしてべんけい君の自慢はかずちゃんと学校に通っていることです。四人と二匹の毎日が楽しく書かれています。時代は古いけれど、おはなしに古さは感じませんでした。
2020/02/21
うっきー
タイトルからか、なかなか手をつけなかった小三の娘が、読みはじめたら、寸暇惜しんで読んでいました。そんなに面白いの?と尋ねたら「何度も読みたい」との答え。
2017/05/25
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