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おひさま はらっぱ (福音館創作童話シリーズ)

おひさま はらっぱ (福音館創作童話シリーズ)

おひさま はらっぱ (福音館創作童話シリーズ)

作家
中川李枝子
山脇百合子
出版社
福音館書店
発売日
1977-05-25
ISBN
9784834005462
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おひさま はらっぱ (福音館創作童話シリーズ) / 感想・レビュー

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やすらぎ

おひさまの下、はらっぱの上、風船で空を飛ぶ。次の駅はブナの木です。そんなお話からはそよ風が吹いてきて、濁ったものが澄んでいく。大人になっても誰もがどこかに持っているはずの純粋さを引き出してくれる。大切なものって。春夏秋冬、慌ただしい生活の中でのほんの一瞬でも逃さない、子どもたちにとってはかけがえのないひとときの連続。これからいろんな人と出会って別れ、社会性を身に付け、時には悲しみながら少しずつ大きくなっていく。自然のようなやさしさやおおらかさの中で育つ子どもたちを見守り続けたくなる。心が穏やかになるお話。

2021/07/05

糸巻

追悼。児童文学作家・中川李枝子さんといえば『ぐりとぐら』ではあるが、絵本以外に童話も沢山出版されている。子らに読ませたいと何冊も購入したが絵本は読んでもこちらは読んでなかったような。なんてもったいない。『ぐりとぐらの大そうじ』『三つ子のこぶた』など9話を収録した短編童話集。はずかしがりやの小さなくまが主人公の『くまのたんじょうび』が好き。大きなケーキを焼いて誰かがお祝いに来てくれるのを待ちきれず森を出たら突然風が吹いてきて…。偶然がリレーのように続いてひとりぼっちだった小さなくまに友達が沢山出来る物語。

2024/10/17

ぐりとぐら

おひさまはらっぱにくるいろんな子達のおはなし。さちこちゃんとみつこちゃん、ゆうじくんとうさぎのギック、さみしがりやのクマ、ぐりとぐらなど、いろんなキャラが登場してたのしかった。ギックはいたずらで、かわいい。おさるの男の子が空に海にいくおはなしもよかった。さいごのみつごのこぶたたち、じぶんたちの名前はなぜこの名前なのか、お母さんに聞きに行くのかわいい。懐かしい絵とやさしいおはなしでほんわかした。

2022/03/03

さち

子どもの時読みそこねたシリーズ。友達が持っててうらやましかったんだよね。ぐりぐらの大好きな作者さんコンビにやっぱり間違いない!の名作短編集。子ども時代の空気を思いだし想像の世界に連れて行ってくれるほっこりしたお話しでした。ゆうじとうさぎのギックが滑り台から靴の滑らしレース、なんて何げないあるある遊びの場面から、自然に靴は自ら逃げて行きます。その流れがたまらないです。生意気を言いたい3年生もうん十年前の子どもも楽しんで読めました。

2017/12/26

猪子

以前「そらいろのたね」という絵本のレビューをした時に「見知った姿がちらほら!」というようなコメントをしたのですが、今回この短編集を読んで気づきました。今まで世界を作品ごとに区切っていたんですが、皆同じ世界に住んでるご近所さんだったんですね。ゆうじくんとギックとぐりとぐらの繋がりでやっと気づきました。今作のお話の中では、くまのたんじょうび がお気に入りです。

2015/03/10

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