天の橇がゆく
天の橇がゆく / 感想・レビュー
akane_beach
童話作家神沢利子さんのエッセイ。1924生まれ90歳。もっとお若い方かと思っていた。幼少は樺太で過ごし、その体験を日常のふとしたことで思い出し、幻を見、想像力を拡げ選ばれた日本語に置き換える感性と手腕はもう見事。宇野亜喜のクールで美しい絵との素晴らしいコラボ。樺太の厳しくも美しい自然が目に浮かぶ。行ってみたい。戦時中に成人を迎えた氏は身近な人との別れも経験している。氏は現在は井の頭公園が散歩コースのよう。何かのミステリ小説の殺人現場じゃなかったかな。東京を知らない私にはちょっと物騒なイメージ。
2014/12/16
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