かぼちゃごよみ
かぼちゃごよみ / 感想・レビュー
ラグエル
ボッスとか、ブリューゲルの絵を思い出した。好きかって聞かれたら、そうでもないかも、と答えると思う。こどもは受け容れると思うけど。
2013/05/07
織町
“神様 もしもあなたがいらっしゃるなら ほんとの気持ちを私にください どんなにそれが苦しくても 私がみんなと 生きていけるように”12ヶ月の谷川俊太郎さんの詩。川原田さんの挿し絵は騒然としていて、ふふっ、まぁ素敵となったり、うわぁなんだこりゃ!と困惑したり怯えたり。どらちゃん、金太郎と桃太郎、鯨に乗った男といったおかしなものから、飲み込まれる全裸の人間と骸骨のぞっとするような異様なもの。よくわからない一筋縄ではいかない雑多さ。ただ、どの絵からも感じる生命力。9月の雲の上を走る荷車の色彩が美しくて好きだな。
2015/10/02
ume 改め saryo
この詩のイラストをつけるのも、このイラストに詩をつけるのも、どっちも相当難しいだろうなぁ(笑)(^^)
2013/09/16
april-cat
絵がねぇ。これを見るならボッスやブリューゲルを見るかな? でも詩はいくつか良いのがあって、詩だけだったらなぁ、と思わされる。これはどういったいきさつで出来た本なのだろう。絵が先にあって、そこに詩をつけているような気がするけど。谷川さんは、一方から何かを入れると、反対側から詩が出てくる詩製造マシーンだと思っているので、こういう方がいい詩ができるのかも。(と何気にこれは悪口なのかな?)
2013/06/15
遠い日
川原田徹さんは、かぼちゃにこだわりつづけ、描き続けてきた画家だという。詩を寄せたのは谷川俊太郎さん。色が溢れかえっているのに、なんだろうこの圧倒的な昏さは!1月から12月まで、その月らしい風物を描いているのに、なんだろうこの混沌は!人の情念か、現世の滓か。ちいさくドラえもんなんぞも描きこまれている作品もあるが、そのイメージをはるかに凌駕する鋭い視線を感じてしまうのだ。どの頁の人の行いも日常的な閾をでないのに、見つめていると、人ならざるものの世界と見紛うばかりだ。恐ろしささえ感じるのに観るのをやめられない。
2008/09/17
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