はてなし世界の入口 (たくさんのふしぎ傑作集)
はてなし世界の入口 (たくさんのふしぎ傑作集) / 感想・レビュー
KAZOO
この巻には無限というような概念を子供に説明しようという試みがうまくなされています。文が森毅さんが書いているところもあるので、数学的な概念も結構あります。またこの絵が楽しくて見ているだけで引き込まれます。
2017/02/28
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
シュールな表紙とファンタジックなタイトルに惹かれて手に取った絵本は、数学者の森毅さんと木幡寛さんが文を手がけた『数』の物語でした。向かい合わせの鏡の中は果てしない世界。数にも限りはなく、永遠に大きくも小さくもなる。昔インド人が作った『無量大数』という単位はゼロが68個並ぶそうです。それが1万個集まった数には名前はないけど、好きなように呼んでも良いんだって♪ タイガー立石さんの絵の力で『無限』の世界がロマンチックに感じられました。1985年5月初版。
2015/10/11
☆よいこ
分類410。タイガー立石(立石大河亞)の絵を楽しむ本▽マトリショカ/向かい鏡/天女の羽衣が乗せられた岩/細い糸を束ねて切る/数は順番に並ぶ/タイルを並べる/1無量大数はゼロが68こ並ぶ/いちばん小さい1清浄(しょうじょう)はゼロが21こ並ぶ/少数のふしぎ、分数のふしぎ/3で分ける/つながった線路/タマゴとニワトリ/島の面積/アキレス対カメレス/インドのお経▽夏に近くの美術館で展覧会があってたらしい、行けばよかった。
2023/12/08
クリママ
合わせ鏡の中の世界、金の板を海賊3人が等分に分ける話、メビウスの輪、天女の羽衣を岩の上に置く話、アキレスと亀、飛ぶ矢など、どこまでもきりなく続く事象を集めた数学の絵本。タイガー立石さんの絵と相まって、とても印象的。子供たちに読みながら、考えてしまう。傑作集の中の傑作。
2022/03/25
ゆうゆうpanda
1無限大数を10000あつめて君の名前をつけちゃおう!人間の想像力にははてがない。メビウスの輪、あわせ鏡の中の不思議な世界。天女や宇宙人や蚤が登場する元気で愉快な絵を見ながら、数学の世界の入り口から奥へ奥へと…誘われていく子供達が増えてくれるといいな。なにしろ深刻な理系離れだと聞くから。高校ですっかり理系から離れて(置いていかれて)しまった私も。絵本を見ると頭が少し柔らかくなりました。人間の想像力にははてがない(さっきも言いました)でも命にははてがあるんだよな。今からでは奥の世界を覗くのは無理でしょうね。
2015/11/03
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