イトウくん (福音館創作童話シリーズ)
イトウくん (福音館創作童話シリーズ) / 感想・レビュー
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
歳の離れた姉と兄がいる家庭の末っ子として育ったイトウくんの日常を描いた物語。「ハチジッテン、フワフワとガサガサ、マヨネーズ、写真アルバム、タコネコ、黒いボーシ」の全6話。大人の中で子供がただ一人という設定のせいかもしれませんが、親子のはずなのにどこか改まった口調で会話するイトウくんに違和感がありました。誰もが自分のことに夢中で、本来なら一番手をかけてあげるべきイトウくんが独りで放っておかれているようで、残念ながら読んでいてあまりいい気持ちがする話ではありませんでした。★★★
2012/03/24
のこ
三人兄弟の末っ子・イトウくん。姉さん兄さんとは年が離れています。算数でハチジッテンを取っても母さんは自分のことで忙しいし、姉さんはカレのことで忙しいし、兄さんは「男はヒャクテンかレイテンでなければいけない」というばかり。夜おそくに帰ってきた父さんに言ってみると…?■ふしぎな物語の中に、子供らしい可愛さや無邪気さあり、大人が読むとちょっとドッキリするような、胸に手を当てて考えてしまうような親の姿ありで、なんとも愉快でした。■しかしハチジッテン。なかなかクセになりますね、この言い方。ハチジッテン。
2013/11/04
おはなし会 芽ぶっく
4年生ブックトーク授業【4年生が興味をもって読めそうな本】ということでミステリーや面白い?話を選書しました。三木卓さんと言えば!1年生の国語の教科書からお世話になってますよ~と話し、著者にも注目してくれるといいな。『 ハチジッテン / フワフワとガサガサ / マヨネーズ / 写真アルバム / タコネコ/ / 黒いボーシ 』
2022/07/08
いよの缶詰め
五人家族と言葉を話す猫と一緒に暮らす末っ子のイトウくん(ヨシオ)の日常。テストで80点を取ったことを報告するも誰にも相手にされず。友達の家で夕飯をご馳走になるも、苦手なものだったり……。男はつらいよ。ならぬ、末っ子はつらいよ。言葉を話す猫のナリヒラは癒し。三人兄弟ってそんな感じなのだろうか?それはそれで賑やかなのだろうな。これを読んでいたら、いとうみくさんの『唐木田さんち物語』があらわる。なんだか読みたくなって来た
2022/04/13
Midori Matsuoka
年の離れたお姉さんとお兄さんのいる小学生の男の子、イトウヨシオくん。 恋にいそしむお姉さんとラグビーで忙しいお兄さんとはあまり噛み合わない。 お母さんもあんまりヨシオくんにべったりじゃないし、お父さんもやさしいけど物足りない。 心を通わすのはネコのナリヒラ。 と書くとヨシオくん、家庭内で疎外感があるんじゃないかと思ってしまうけど、さほどでもない。 でも、語っている部分の裏側にたくさんの世界がひろがっているのかな…、というのを読んでいて感じた。 男の子ワールドの面白さ、みたいなものを垣間見た。
2021/03/21
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