鈴狐騒動変化城 (福音館創作童話シリーズ)
鈴狐騒動変化城 (福音館創作童話シリーズ) / 感想・レビュー
海猫
児童書なので内容は短いがこれだけ楽しませてもらえれば十二分。序盤からすっとぼけた雰囲気でそこはかとなく可笑しみがあるし、中盤からのボケとツッコミの連打、行き違いが重なって騒動が広がる様は笑いをこらえられず腹が痛い。スラップスティック小説でこんなに声を出して笑ったのはトニー・ケンリックの「俺たちには今日がある」以来か。落語や喜劇を生で見ているかのごとき臨場感で、文章の間合いや関西弁の使い方の巧さがたまらない。終盤はホロッとさせて最後はハッピーエンドでまとめるなど読後感も爽快。古風で滑稽なイラストもぴったり。
2015/04/23
mocha
本を読んでこんなに笑ったのは久しぶり。前半は軽妙なテンポでの会話が、上方落語を観てるよう。後半になるとしっちゃかめっちゃかのドタバタ劇。狐のおツネちゃんが最強に可愛い。あー面白かった!
2015/11/04
Maybe 8lue
久々に大きな文字と挿絵のある本を。本が好きになったきっかけを思い出しました、ありがとうおツネちゃん☆結婚が決まってるお鈴ちゃんを無理やり自分のものにしようとするお殿様を大工の清吉を軸に友人の喜六、醤油屋の留五郎、曾じいさんが忍者の義治、そして狐のおツネちゃんらで懲らしめようとするのですが、喜六が眠り薬と眠気払い薬を間違えたところから計画が面白おかしく崩れていきます。髪型を医者仕様にした清吉を薬が効いたお城のみんなが笑う絵の楽しそうなこと♪そしてもう、この町の人たちは狐をとれまい・・・むははははは!!
2015/02/16
coco
江戸時代の城下町が舞台のドタバタエンターテインメント。みんなのマドンナお鈴ちゃんを守るために、狐のおツネの力を借りて、バカ殿に大作戦を決行する。テンポ良く楽しく読みました。おツネがとても愛らしく、ツボでした。
2015/07/14
ゆみ
こちらも再読。児童書ではあるものの、大人も楽しめる1冊です。絵もこの物語にピッタリなので、より笑えます。作者の得意な?笑いと気持ち悪さ、シビアをごちゃまぜにしつつも、とても綺麗にまとめている。そして江戸時代?の冒険を、とても楽しめると思います。声に出して笑えるので、家の中で読むの必須です。読み終わると、おツネちゃんのファンになります(笑)。
2022/10/24
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