赤毛のゾラ 下 (福音館文庫 物語)
赤毛のゾラ 下 (福音館文庫 物語) / 感想・レビュー
たぬ
☆4.5 なじみの薄い国の話というのは人々の服装、家の様子、暮らしぶりなんかが日本とは全然違っていて、価値観だって異なるから読んでいてとても新鮮なんだよね。でも市長ムカつくからマグロの代わりに死んだ犬を生け簀に入れて贈っちゃおう♪にはドン引き。昨日までお墓に葬ろうとしていた生き物をそういうことに使うって私の感覚では道義的にアウトもアウトなんだけど…。最後の市議会に放り込まれたゴリアンじいさんの演説はスカッとしたな。
2024/10/26
おはなし会 芽ぶっく
12月予定の4・6年生のブックトーク授業【テーマ 冬休みに読んでみよう】用に選書。赤毛のアンじゃないですよ~と紹介したい。
2019/11/04
長くつしたのピッピ
自分たちを信頼し庇護してくれるゴリアンじいさんとの出会いが子ども達に大きな影響を与えた。子どもたちの窮状に見てみぬ振りをしていた大人たちに向かってゴリアンじいさんがやり込める場面は小気味良かった。後半は大人対子どもの対決が痛快だった。また、大人たちが子どもたちのいたずらを許しそれぞれの居場所を与える結末は、児童文学らしくしっくりとなじめた。何より一番悩ましかったのは、東欧の文学である本書のあまり馴染みのない登場人物の名前。
2017/01/22
ちゃーちゃん
ゾラとブランコたちはセニュの町で騒動を引き起こすが、それも一つには生きるため、もう一つは正義のため。しかし、市長をはじめとする権力を握る人たちによって、追い詰められていく。でも、ゴリアンじいさんはじめ、ブランコたちに味方してくれる人たちもいる。人としての生き方も物語の面白さの中で優しく自然に説いていてくれる。
2017/05/07
ユーコ
たくましく跳ね回るみなしごたちの言動は痛快。彼らは確かに悪ガキだ。だが、そうさせたのは誰なのか。大人の責任を問うゴリアンじいさんの演説は白眉。じいさんの「この地上では、子どもはみな平等だ」という言葉の向こうにナチに弾圧され亡命したクルト・ヘルト氏自身の姿が見えてじーんとした。
2016/12/03
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