かんがえる子ども (福音館の単行本)
かんがえる子ども (福音館の単行本) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
安野画伯も92歳。お元気そうで何よりで、新著が読めるのもうれしい。かつて森毅さんと出した本や、『算私語録』で発想を展開した方らしく、子どもの育ちにも、型にはめようとしないことを薦めている。パズルを解くのにも、何かと大人がヒントを与えるなど、あせって先回りをしてしまうなど、まさに身に覚えのありそうな指摘もある。あとがきのさらに後の「『ふしぎなえ』について」もおもしろい。安野さんのセンスが凝縮されている一文。
2019/10/10
ででんでん
読み友さんのレビューで気になって。読み終えて、さっそく床に鏡を置いて覗き込んでみた。空も映り込むようにすると、確かに不思議な気持ちになる。鏡を外に持ち出したら、なおおもしろそうだ。子どものときにやっていたら、どんなだっただろう。(頬肉の下がった自分の顔も入ってくるのがちょっと目障り…子どもだったらね😊)「クイズとパズルの違い」にそうか〜と💡自分で考えることを大切に。 安野さんの絵本では「おおきなもののすきなおうさま」が大好きなのだが、改めて、文字のない絵本たちもじっくり見返したくなった。
2021/06/24
けんとまん1007
かんがえる子ども・・というタイトルではあるが、それ以上に奥が深い。ますます、自分で考えることを厭う風潮になってきている今の時代。ハウツーを求め、それに頼ってしまうことの危険性。それを感じないのか、感じていても我慢できないのか。。。一つの演題が打ち上げられ、結果が精査される前に、次の演題がの繰り返しの時代。それにノーと言わないのか、言えないのか。遠回りでも、自分の足で稼ぎ、自分の肌で感じること。ここから、始めるしかないと思う。
2018/08/15
けんとまん1007
4年ぶりの再読。ここ数年の、自分の考えが裏打ちされた気分。人は、ますます考えるのではなく、選択することに慣れ、その傾向が強まっているのではないかと感じている。答えを探すことに執着して、答えを作りだすことをしない・できない。そんな状況だからこそ、答えではなくて、問いを考えることに向き合いたい。良い問いは良い答えに結び付く。
2022/08/16
マエダ
”私は絵を描いて暮らしています。「発見の創造の喜びをわかち合い、迷路のような所へ誘いこんで悔しがらせる、そんなおもしろい本はできないものか」と思いながら、絵本を作ってきました。”先頭この文章でガッツリ心もっていかれた。勝手に古典と思い込んでいたが、さっきでた本でびっくりした。
2018/06/27
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