ケケと半分魔女 魔女の宅急便 特別編その3 (福音館創作童話シリーズ)
ケケと半分魔女 魔女の宅急便 特別編その3 (福音館創作童話シリーズ) / 感想・レビュー
Nyah
「魔女の宅急便」3巻に出てきた12歳のケケ。ケケは、“半分”魔女。そのケケが大人になって書いた物語。 /タタは4歳で母ミコを亡くしたが、ミコは「遠い森」に「大事な言葉を種のように埋めた」と言っていたと。タタは電車を乗り継ぎ、森に言葉を探しに行く。そこで会ったのは八百屋のクラエさん、箒で楽器を作ったノビノくん、ヒロッコちゃん。烏のカカ。カカはタタの相棒になるようだ。
2022/03/20
たぬ
☆3.5 スピンオフ第3弾で現時点での最新作。あーケケっていたなあ個性の強い子だったっけなあ。ケケが出てくる本編第3巻は10年近く前に読んだきりなので「魔女の宅急便」とは関係ない独立した1冊を読んでいるようでした。「小説内小説」の形です。15歳のタタはずいぶんとがっていて強がりだけど繊細で、不思議な森で少しずつ成長していく。ヒロッコちゃんもクラエさんもだけど特に「ほうきギター」ノビノくんの正体が気になります。
2022/03/26
おはなし会 芽ぶっく
年末に特別編1・2をブックトークで選書していたので、新刊に驚きました。まだ出るんだ\(^o^)/ タイトルを見て「ケケって誰だっけ?」と正直思いました。3巻に出てきたなんて記憶になかったですから。存在を忘れていても(失礼なっ)、おはなしとして読み応え十分です。大人になったケケが描くおはなしの主人公は、タタという少女。4歳で親を亡くし、自分の存在は…と悩むタタは旅立つ決意をします。森の背景が、角野栄子さんらしくて頭の中に映像が浮かんできました。
2022/02/16
なおなお
魔女の宅急便の番外編の3冊目。ケケの書いた物語がそのまんま本編になっている。「もう半分の自分」を探す旅に出る物語。電車で終点に向かうとさまざまな出会い。たどり着いた森が少し怖いけどとても素敵。
2023/01/18
izw
図書館の児童書新刊コーナーで見つけて借りた。キキを主人公とする魔女の宅急便シリーズの番外編の3冊目。第3巻で登場したキキについて、第6巻で書いていた「半分魔女」のあと書き続けていた物語、という設定。タタという女の子を主人公として、亡くなったといわれている不思議なおかあさんのかすかな思い出をたよりに、自分のはんぶん、を探しに不思議な大きな森に行く。魔女がいる世界のキキが書くという、どんな不思議なことも許される設定の中で、不思議な出来事に戸惑う女の子たちを通して、自分の大切なものをさがすテーマに集中できる。
2022/10/30
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