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チーズと塩と豆と

チーズと塩と豆と

チーズと塩と豆と

作家
角田光代
江國香織
井上荒野
森絵都
出版社
ホーム社
発売日
2010-10-05
ISBN
9784834251685
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チーズと塩と豆と / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

読友の7人もの方々のご推薦本。ちなみに7人はすべて女性(たぶん)。今が旬の、そして実力派の4人の女性作家たちによる、ヨーロッパの辺境を舞台にした競作短篇集。中では、ブルターニュを描く森絵都の『ブレノワール』がベストか。2番は角田光代の『神さまの庭』だろう。これらの2作は、それぞれローカル色の強い田舎町とコスモポリタンな都会(バルセロナとパリ)を対比的に描くなど、物語の構造も似ている。そして、それぞれにそのリージョナリティもまた濃厚だ。前者では、かなり早い段階から結末が見えていながら、それでも心が震える。

2012/08/12

hiro

女性直木賞作家4人が、NHK番組の「プレミアム8 愛と胃袋」で、スペイン、イタリア、フランス、ポルトガルの田舎を旅行して小説を書き、それをドラマ化するという企画のアンソロジー。森さんの「ブレノワール」と角田さんの「神様の庭」の嫌っていた故郷に戻ってくる話が好きだ。しょっぱいクレープと豆のスープを食べてみたい。「神様の庭」の難民支援から、森さんの「風に舞いあがるビニールシート」を思い出した。江國さんの小説は初読みだが、しをんさんの書いた小説かと一瞬疑ったw。井上・江國さんの長編をじっくり読んでみようと思う。

2012/05/07

優愛

「あの人と食べた、美味しい料理」は間違いで、「あの人と食べたから美味しい料理」が何時何時も正解なのです。そう考えた方が料理と同じくらい温かい心でいられるのだから。美味しい料理を並べた食卓を囲める幸せな瞬間にはこんなにも優しい時間が流れることを知っていたようで知らなかった。きっと私は色んな事を知った風に過ごしてきたんだ。あの時もあの時も。当たり前のことに、些細な幸せに今まで以上に触れたくなりました。透ける花弁の儚さや、見慣れた町並み、吹き抜ける風の一瞬一瞬を留めていこう。人生に美味しい料理と思い出を添えて。

2015/01/30

nyanco

なんと直木賞受賞女性作家4人による競演!それもヨーロッパを実際に旅し、その旅からインスパイアされたものを作品として紡ぎだす…なんて!短編なのですが、流石、このメンバーと思わせるところが凄い。その作家さんらしさがにじみ出ている作品ばかりです。まだ井上さんの番組しか見ていないのですが、あぁ…手はあの時のあの人の手を見て感自他のだろうな…と思ったり、作家が作品を紡ぎだす過程を知る喜びを味わえました。TVを観てから読むか、読んでから観るか…。う~~ん、難しい選択。続→

2010/10/15

takaC

自分もこの作者陣四人と同じく日本人だが、スペイン・イタリア・フランス人・ポルトガル人の感情が良く分からないので受身で読むだけだった。

2011/07/12

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